鉾田の家

 設計 東葛企画設計事務所
 施工 船橋建設事業協同組合

『自然の中に佇む』住まい

住まいは、海と台地に沿った内陸部の平坦な地形の田園地帯に位置しています。温和な気候を生かした農業が基幹産業で果実や、野菜の栽培で全国有数の生産地として知られている地域です。敷地は別荘地として造成開発した一角にあり、草木など雑木が自然のままに茂っています。

プランは、南北に長い敷地に東側の隣地のがけを避けながら東西いっぱいに南面させて屋根を低く“濃い緑”の中に溶け込むようにしました。 

間取りは、単純な田の字プランとして杉の大黒柱を中心に、居間食堂・洋室・和室と連続空間とし屋根勾配にそって天井を高くはり上げて全体にダイナミックな変化と広がりを持たせました。

そして、最小限の個室(寝室)として夫婦・友人などのため建具によって部屋を用意できるように、個室として使っていないときは広く開放し、全体をワンルームとして使えるようにしました。

外の自然をまるごと取り入れるため南面の入口を兼ねた内外土間とサンデッキは、室内空間の延長としてつくられており、畑の収穫物を置いたり、作業をしたり、食事などができ自然との一体感を感じることができます。

おしゃべりをしながら自分たちで育て収穫した野菜を味わう、質素ながらも“やすらぎとぬくもり”のあるご夫婦が求めていた生活が始まりました。


南側外観

デッキと内土間

畳の間と納戸

土間の式台

ロフトの可動はしご


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