富浦の家(2)

 設計 DEN設計工房
 施工 高木建設

 第二の人生を自然を感じながら過ごすことの出来る、ご夫妻の為の住い。
 庭には富浦名産のビワの木、家庭菜園を持つ毎日の生活の中で戸外とのつながりがより一層感じられるように大きな土間を設け、厨房や食卓もその中においています。
 土間からあがると堀コタツのある茶の間、7帖の座敷と続き、畑仕事に疲れたら、ごろりと昼寝。昼間は襖を開けて広々とひとつの空間に、夜は閉めて寝室となります。
 2本の太い大黒柱に支えられた天井は土間から小屋裏へと続き、高く大きく開いた開口は南の日差しを存分に取り入れます。大きな小屋裏スペースは趣味の機織のほか、いろいろに使えそうです。
 外壁は杉の下見板張り、天井も杉板、内壁は漆喰と杉板。構造は貫を使った伝統構法、木と木を組み合わせてつくります。
そんなシンプルで素朴な暖かさのある“いえ”をめざします。

アプローチ
ビワの木をよけてつくられたアプローチ
1.5mの庇に外腰掛をもつ
西側外観
片流れの大きな屋根は途中で折れて2枚となる
西側からはその大きな屋根だけが見えている
南側外観
南側は大きく開き、存分に太陽の光を受けている
西側外観
外壁は杉の下見板貼り
日焼けをしてグレーに変わり身を守る
土間
中に入ると吹き抜けと縁のある土間そしてテラス、庭へと続く
茶の間
茶の間から見える厨房は土間の中
窓越しにはいっぱいの緑
梁と梁は「渡りあご」や「鼻栓」と呼ばれる方法で留められている
窓越しにビワの木を眺める
奥は水廻り
内部の縁は茶の間、座敷へとつながる
座敷は襖を閉めると寝室となる
  座敷
床と地袋
  小屋裏1
大きな小屋裏は多用途に使える
  小屋裏の半分は吹き抜けで土間とつながっている

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